ブログ
2024/9/16
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®)に関して(10/1更新)
★(10/1追記)鼻噴霧タイプ経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト)予約再開のお知らせ★
入荷が遅れておりましたフルミストの入荷見込みが付きました。10/3(AM9:00)- 予約開始・10/8- 接種可能とさせていただきます。
————————-
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®)が、昨年日本国内で製造承認され今シーズンより流通開始となりました。
信頼できる情報源をもとに作成しました。しっかりとお読みになり、納得された上でご予約ください。
【どういうワクチン?】
約10年前より国外で導入が進んでいるワクチンで、日本では2023年に薬事承認され、2024/2025年より接種開始となるワクチンです。インフルエンザに罹患してしまった時と同様の経路で免疫応答を起こさせるタイプのワクチンです。従来の注射ワクチンとは違い、左右の鼻に1回ずつスプレーで、痛みをほぼ感じずに接種できるメリットがあります。
【有効性】
国内での注射ワクチンと経鼻生ワクチンの直接比較検討試験は行われていません。海外での報告では注射ワクチンと経鼻ワクチンの効果は同等と結論付けられており、米国では両者は同等の推奨となっています。
【対象】
- 2歳から19歳未満の方
(国外での臨床試験において、2 歳未満の児に 経鼻生ワクチンを 接種した後に入院や喘鳴のリスクが増大したとの報告があるため、現時点では、2 歳未満の小児等に対する接種適応はありません 。国外においては、2 歳以上 49 歳以下を接種適応年齢としていますが、国内における接種適応年齢の上限は 19 歳未満となっています)
※当院では対象年齢・回数以外の適応外接種はしておりません。
【接種できない方・接種をお勧めできない方】
・満2歳未満と19歳以上の方
・免疫不全患者や抗がん剤治療やステロイド内服を受けている方
・妊娠している方
・喘息症状が出やすい方
・接種時に感冒症状・鼻炎症状がある方
【副作用】
のどの痛み・軽度咳嗽・鼻汁・微熱などインフルエンザのような症状が現れることがあります。
・10%以上:鼻閉・鼻漏(59.2%)、咳嗽、口腔咽頭痛
・1〜10%未満:鼻咽頭炎、食欲減退、下痢、腹痛、発熱、活動性低下・疲労・無力症、筋肉痛、インフルエンザ
・1%未満:発疹、鼻出血、胃腸炎、中耳炎
・頻度不明: 顔面浮腫、蕁麻疹、ミトコンドリア脳筋症の症状悪化
【注意点】
ご家族の中に免疫が低下している方がいらっしゃると、ワクチンとして接種したインフルエンザウイルスが、その方に感染する可能性があるため注意が必要です。
【その他】
・他のワクチンとの同時接種は可能です
・他の生ワクチン(MRワクチン・水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンなど)は4週間以上あけてください。他の不活化ワクチンは翌日から接種可能です。